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July 25, 2005

ベクシンスキー』(1997)出版をめぐって。(その2)

ベクシンスキーはポーランド人で、当時日本で手に入る作品集はほとんどフランスで出版されたものでした。そのどれもにピョトル・ドモショフスキーという人物が関わっていました。ドモショフスキーはパリ在住のポーランド人画商でベクシンスキーの西側世界での代理人をつとめていたんですね。そこで現地の画壇事情に詳しかったパリ在住の画家林良文氏*を通じドモショフスキーに接触しました。トレヴィルで企画していた『バイオマニエリズム』というアンソロジー画集の出版、それからこの『ベクシンスキー』のモノグラフを続けて作りたい旨彼に説明し図版の提供を要請しました。この『バイオマニエリズム』(1997刊)のなかには、林良文をはじめミシェル・アンリコ、シビル・ルペルト、ジャン・マリー・プメイロルといったフランス在住の個性的な作家たちが数多くエントリーされていたため、1996年夏、各々の作家やドモショフスキーに直接会うべく渡仏とあいなったわけです。残念ながらポーランドのベクシンスキーを訪問することはかなわなかったのですが。(K)

é.t. : July 25, 2005 06:33 PM

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