October 20, 2007
ピエール・モリニエ画集
黒いコルセット、絹のストッキング、とぎすまされた尖端と踵をもつハイヒール。フェティッシュをまとったスクブス(淫夢女精)たちが、画家の精液を塗り込めたタブローの中で繰り広げる終わりなきエロスの煉獄。
拳銃自殺を遂げる最期の瞬間まで、偉大なスキャンダリストであった画家は自らに誓う。「善き他者であるより、悪しき自分自身たれ」と。
é.t. : 10:18 AM
July 16, 2006
殉教者のためのディヴェルティメント
不浄なるものの支配にまさに跪かんとする刹那の愉楽。美貌の王国の貴公子たちは陶然として闇と腐敗の世界に身をゆだね、コキヤージュで覆われたバロックの生けるデコールと化す。頽廃を極めた山本タカトのアンソリット審美学。
2年振り、山本タカト待望の第4作品集。
é.t. : 05:43 PM
March 15, 2006
「フランケンシュタインの花嫁」三浦悦子
かつてハンス・ベルメールが球体関節人形によって試みた倒錯的少女幻想を、かくも挑発的に継承し、ピグマリオン美学における究極のエロティスムを創造した、苛烈にして荘厳な「愛と死」のブライダル。
é.t. : 07:15 PM
January 22, 2006
「幽霊城」サイモン・マースデン
ヨーロッパに数多く現存する、凄惨な歴史の舞台となった古城。ジル・ ド・レエがソドミーに溺れたシャトー・シャントセの廃墟、怪物伝説が 巣食うフランケンシュタイン城、昼なお暗いカルパチア山脈の渓谷に聳 える吸血鬼ドラキュラの城。ひたすら世界中の血塗られ呪われた霊場を 記録し続ける英国人写真家サイモン・マースデンが、アイルランド、イ ギリス、ドイツ、ルーマニアの名だたる幽霊城を訪ね、赤外線写真によ る独特の撮影手法でその怪奇の歴史をたどるゴシック・ホラーの旅。サ イモン・マースデンの代表作待望の復刊。
サイモン・マースデンは、1948年イギリス生まれ。赤外線写真を 使った幻想的、超自然的な作風で廃墟や霊域を撮り続け、国際的な評価 を確立している写真家。ゲッティ美術館、パリ国立図書館、ヴィクトリ ア&アルバート美術館などがコレクションを所蔵している。
é.t. : 09:32 PM
August 23, 2005
「丸尾画報EX II」丸尾末広
〽うまれた時が悪いのか、それとも俺が悪いのか・・・
南無阿弥陀仏を唱えてみてもどうせ俺たちゃ地獄行き。
丸尾末広一座、昭和グランギニョル血飛沫劇場第弐幕!
é.t. : 02:51 PM | comments (0)