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April 14, 2016

トレヴァー・ブラウン『anatomically incorrect』

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最新作品集『PANDORA』(2015)所収作品。
今回のトレヴァー・ブラウンの作品集では「アナトミー/解剖」テーマの作品が何点も収録されている。とりわけ本作は内蔵と少女像をミックスアップしてイコン画のように仕立てた一番過激な傑作。

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「アナトミー/解剖」は実はトレヴァー・ブラウンのみならず国内外のアーチストがこのところ好んで採用しているテーマで、これで一大アンソロジーが編めるほどだ。思いつくだけでも海外作家ではダミアン・ハースト、マーク・ライデン、スワヴォミル・ルミヤック、ジル・ベルケ、卑近なところでは山本タカト、松井冬子あるいは会田誠等々。

肉体あるいは身体に対する現代人の意識のありかたが何か深く関係しているのかもしれない。もはや「髑髏」に象徴される骨のヴァニタス画で「メメント・モリ」を謳うのには軽過ぎで、なまなましい肉や臓器の方が喚起力があるのだろう。
「アナトミー/解剖」というテーマは、現代の美術にとっても無視出来ないテーマになってきた。


『anatomically incorrect』
トレヴァー・ブラウン/TREVOR BROWN
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制作年:2014年
サイズ:600 x 720 mm
oil on canvas


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é.t. : April 14, 2016 00:00 AM


 
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