« artworks main

August 17, 2016  new!

トレヴァー・ブラウン『still anatomically incorrect』

ph_pe_tb_27.jpg

画集『PANDORA』には特にアナトミーのモチーフがたくさん登場していて近年のトレヴァー・ブラウンのマイブームが色濃く投影されている。

ph_pe_tb_28.jpg

この作品は画集未収録の近作。
〈キュート〉、〈グロテスク〉の相反する要素が絶妙に組み合わされた作品。一連のアナトミーもののなかでも突出した出来映えだ。飾るのには少し勇気がいるかもしれない。しかしながら非常に格調が高く威厳があり、古典然とした風格を備えたある種母子像のようでもある。

ph_pe_tb_29.jpg

前にも書いたが「アナトミー/解剖」はトレヴァー・ブラウンのみならず国内外のアーチストが好んで採用しているテーマである。「髑髏」に象徴される骨のヴァニタス画で「メメント・モリ」を謳う系譜に加え、肉のヴァニタス画がというのもあるのではないだろうか?!

ph_pe_tb_30.jpg

現代においてはオーセンティックなスケルトンに対し肉や臓器によるイメージ喚起力にアーチストたちは注目しているようだ。「アナトミー/解剖」は、現代の美術にとって無視出来ないテーマとなっているのである。

ph_pe_tb_31.jpg


『still anatomically incorrect』
トレヴァー・ブラウン / TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request

制作年:2016年
サイズ:600 x 720 mm
oil on canvas


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.

é.t. : August 17, 2016 00:00 AM


April 15, 2016

トレヴァー・ブラウン『impotent』

ph_pe_tb_25.jpg

『トレヴァーのアリス』(2010)所収。
この本が出た年、奇しくもジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督のディズニー映画『アリス・イン・ワンダーランド』が公開され大ヒットした。

Bunkamura Galleryで開催されたトレヴァー・ブラウンのアリス展も大盛況で、トレヴァーが描くビザールなアリスなだけに(『不思議の国のアリス』史上もっともビザールな作品故に)どの作品も非常に人気があった。

ph_pe_tb_26.jpg

この度、紹介する『impotent』と『the tweedles』そして先に紹介した『I heart u』は描き下ろされた『トレヴァーのアリス』収録作品32点のうちのついに最後の3点。とにかく150年以上前に英国で出版された『不思議の国のアリス』というファンタジーがこうして連綿と世界中で愛され続け、日本に移り住んだ同国人画家トレヴァー・ブラウンによってまったく新しい世界観を与えられたことが非常に興味深い。

いよいよジョニー・デップ主演の続編『アリス・イン・ワンダーランド2/時の旅人』が7月に日本でも公開される。


『impotent』
トレヴァー・ブラウン / TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request

制作年:2009年
サイズ:450 x 650 mm
oil on canvas


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.

é.t. : April 14, 2016 00:00 AM


April 15, 2016

トレヴァー・ブラウン『the tweedles』

ph_pe_tb_19.jpg

『トレヴァーのアリス』(2010)所収。
この本が出た年、奇しくもジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督のディズニー映画『アリス・イン・ワンダーランド』が公開され大ヒットした。

Bunkamura Galleryで開催されたトレヴァー・ブラウンのアリス展も大盛況で、トレヴァーが描くビザールなアリスなだけに(『不思議の国のアリス』史上もっともビザールな作品故に)どの作品も非常に人気があった。

ph_pe_tb_23.jpg

この度、紹介する『the tweedles』と『impotent』そして先に紹介した『I heart u』は描き下ろされた『トレヴァーのアリス』収録作品32点のうちのついに最後の3点。とにかく150年以上前に英国で出版された『不思議の国のアリス』というファンタジーがこうして連綿と世界中で愛され続け、日本に移り住んだ同国人画家トレヴァー・ブラウンによってまったく新しい世界観を与えられたことが非常に興味深い。

いよいよジョニー・デップ主演の続編『アリス・イン・ワンダーランド2/時の旅人』が7月に日本でも公開される。


『the tweedles』
トレヴァー・ブラウン / TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request

制作年:2009年
サイズ:450 x 350 mm
oil on canvas


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.

é.t. : April 14, 2016 00:00 AM


April 14, 2016  new!

トレヴァー・ブラウン『turquoise』

ph_pe_tb_19.jpg

最新作品集『PANDORA』(2015)所収作品。三浦悦子人形に捧げたオマージュ作品のひとつ。

ph_pe_tb_20.jpg


タッカーによる解剖の縫合痕、三浦巻きの包帯など特に『フランケンシュタインの花嫁』(2006)前後に制作された三浦作品のメルクマールとなるようなクリシェを散りばめながら、トレヴァー得意の方眼白タイルの壁を背景に描いたキュートな作品。

turquoiseとはトルコ石のことで、色白の愛らしい少女が舐めているアイス・キャンディ、それに瞳のトルコ石のような黄青が非常に印象的な作品。
胸に刻まれた十字架と片目を縫い合わせるほどの痛々しい縫合痕をまといながら鏡に映った自分の姿を眺めて悦に入っているかのような少女のナルシスティックな姿にドキッとさせられる。


『turquoise』
トレヴァー・ブラウン/TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request

制作年:2014年
サイズ:530 x 650 mm
oil on canvas


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.

é.t. : April 14, 2016 00:00 AM


April 14, 2016  new!

トレヴァー・ブラウン『anatomically incorrect』

ph_pe_tb_16.jpg

最新作品集『PANDORA』(2015)所収作品。
今回のトレヴァー・ブラウンの作品集では「アナトミー/解剖」テーマの作品が何点も収録されている。とりわけ本作は内蔵と少女像をミックスアップしてイコン画のように仕立てた一番過激な傑作。

ph_pe_tb_17.jpg


「アナトミー/解剖」は実はトレヴァー・ブラウンのみならず国内外のアーチストがこのところ好んで採用しているテーマで、これで一大アンソロジーが編めるほどだ。思いつくだけでも海外作家ではダミアン・ハースト、マーク・ライデン、スワヴォミル・ルミヤック、ジル・ベルケ、卑近なところでは山本タカト、松井冬子あるいは会田誠等々。

肉体あるいは身体に対する現代人の意識のありかたが何か深く関係しているのかもしれない。もはや「髑髏」に象徴される骨のヴァニタス画で「メメント・モリ」を謳うのには軽過ぎで、なまなましい肉や臓器の方が喚起力があるのだろう。
「アナトミー/解剖」というテーマは、現代の美術にとっても無視出来ないテーマになってきた。


『anatomically incorrect』
トレヴァー・ブラウン/TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request

制作年:2014年
サイズ:600 x 720 mm
oil on canvas


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.

é.t. : April 14, 2016 00:00 AM


April 07, 2016

トレヴァー・ブラウン『REVOLUTION』

ph_pe_tb_01.jpg

人気のトラウマテクノポップバンド「アーバンギャルド」のアルバム『少女は二度死ぬ』(カバーアートはトレヴァー・ブラウン)のなかに納められた「女の子戦争」という曲に触発され描かれた作品。自身の作品集『女の子戦争』(2013)のカバーを飾った作品でもある。


ph_pe_tb_02.jpg

ドラクロワの名画「民衆を導く自由の女神」(1830)の本歌取り的作品で、トレヴァー・ブラウン一流の諧謔がきいた少女革命を象徴するようなダイナミックな作品に仕上げられている。パリ革命の時代を彷彿とさせるようなクラシカルな額装なら一層作品のスケール感をひきたてるだろう。トレヴァー・ブラウン畢生の大作。


ph_pe_tb_03.jpg

『REVOLUTION』
トレヴァー・ブラウン/TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request
SOLDOUT

制作年:2012年
サイズ:720 x 600 mm
oil on canvas


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.



é.t. : 00:00 AM

Aprilr 07, 2016

トレヴァー・ブラウン『li’l miss sticky kiss』

ph_pe_tb_04.jpg

作品集『リトル・ミス・スティッキー・キッス』(2004)のカバーアート。
トレヴァーとヒッピーココ夫妻の一粒種という設定の少女リトル・ミス・スティッキー・キッス。パンクテイスト溢れるコスプレ&肖像画シリーズの看板絵画。幼児向け絵本のテイストは前回の作品集『マイ・アルファベット』から承前。

『revolution』同様トレヴァーのカバーアートの作品が現在でも入手できるというのはかなり奇蹟的。『リトル・ミス・スティッキー・キッス』のタイトルロゴがグラフィックとして描き込まれた比較的小振りな(45x 53 cm)作品のためポスター的な飾り方も可能な一枚。少々おてんばなスクールガールの肖像画。


ph_pe_tb_02.jpg

『li'l miss sticky kiss』
トレヴァー・ブラウン/TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request

制作年:2003年
サイズ:450 x 530 mm
oil on board


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.



é.t. : 00:00 AM

Aprilr 07, 2016

トレヴァー・ブラウン『I heart u』

ph_pe_tb_07.jpg

『トレヴァーのアリス』(2010)所収。臓器にメタモルフォーゼする少女の肖像画は、近年トレヴァーの十八番モチーフ。
『トレヴァーのアリス』の巻頭を飾った口絵でもある本作品は、そのおそらく最初の一枚。

ピンク色に上気したハート(心臓)の化身あるいは妖精とでもいうべき少女の肖像は、あくまでもシュールで美しく、少しばかり眠たげ、しかし厳かな眼差しでもあり、鑑賞者を静かに見つめかえしてくる。この作品も一見ゴアな要素に目が行きがちだが、清潔感が漂う不思議な作品。


ph_pe_tb_08.jpg


『I heart u』
トレヴァー・ブラウン/TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request

制作年:2003年
サイズ:530 x 450 mm
oil on canvas


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.

é.t. : April 01, 2016 00:00 AM


April 01, 2016

トレヴァー・ブラウン『ZOMBIE』

ph_pe_tb_10.jpg

最新作品集『パンドラ』(2015)所収。
三浦悦子との二人展のための作品でもありいたるところに三浦アートのクリシェ(包帯や手術による縫合痕など)が散りばめられたオマージュ作品になっている。

このところ異常な盛り上がりをみせる東京のハローウィン仮装パフォーマンスは、まさにトレヴァー発の血まみれスクールガールやナースの大行進。そしてこのゾンビもトレヴァー作品には絶対かかせないモチーフと思われがちだが、以外にも少ない。初期の一点(『マイ・アルファベット』所収)と本作「ZOMBIE」のみ。とりわけ本作はかなりクールに描かれたゾンビ少女の傑作。


ph_pe_tb_11.jpg

『ZOMBIE』
トレヴァー・ブラウン/TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request
SOLDOUT

制作年:2014年
サイズ:600 x 720 mm
oil on canvas


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.

é.t. : April 01, 2016 00:00 AM


April 07, 2016

トレヴァー・ブラウン『the butcher』

ph_pe_tb_13.jpg

作品集『女の子戦争』所収。過激でありながらも静謐感に満ちたトレヴァー・ブラウンのイコン的作風の傑作。文化村ギャラリーの初出に続き、紀伊國屋画廊で開催したエディシオン・トレヴィル回顧展でも展示。

憤怒のはてに断行されたとある惨劇の現場に佇む少女の像か。非常にインパクトのある作品。トレヴァーの一連のドローイング作品の符牒である方眼の背景がここでは白い正方形のタイルに置きかえられ、ゴアな題材でありながら不思議な清潔感がただよっている。メタル素材の額にもマッチしそうな作品。


ph_pe_tb_14.jpg

『the butcher』
トレヴァー・ブラウン/TREVOR BROWN
価格はお問い合わせください。/ *Price on request
SOLDOUT

制作年:2011年
サイズ:600 x 720 mm
oil on canvas


◎作品についてのお問い合わせは こちら からお願いします。
◎The inquiry of the commodity is here.

é.t. : April 01, 2016 00:00 AM


エディシオン・トレヴィルについてリンクお問い合わせ